ボクにはむずかしいなぁと言われて

子供のころ、歯磨きを面倒くさがり親に「磨け」と言われて、「もうやった!」とうそをつくことが多かった私。
小学校の歯科検診の度に、「要治療」というお知らせをもらいながらも、親に見せず隠した、ところが、そのお知らせには治療が終わったという医者のサインをもらって再提出するというものでしたので、ある時期を過ぎると、お知らせが再発行されてしまい、親に見せなければならなくなり、怖い歯医者に連れて行かれ、幾本もある虫歯の治療に痛い思いをしてきました。

今思えば、親からは歯を磨けと言われるものの、その大事さみたいなものは教えられなかった気がします。
中学、高校と大人になって行くにつれ、歯の綺麗な子が目に付くようになり、やっとちゃんと手入れしないといけないと自覚しました。
そんな私も結婚し妊娠が分かったとき、主人にお産する前に虫歯があるならちゃんと直しておくように言われました。
なぜなら、虫歯菌を多く持った親が、子供にチューしたり、口でちぎったものを与えたりするだ事で、子供も虫歯になりやすいとどこからか聞いてきたのです。
さすがにそうなっては、親として子どもに申し訳が立たないので、全て治し歯磨きはもちろん、歯間ブラシを使うなど手入れはちゃんとするようになりました。。
昔ながらの歯科医院で、受付の方と先生のみ。待合室はNHKラジオが流れるだけ、雑誌も置かず、あるのは歯に関連した本だけ。
予約制なので待ち人は少ない為でしょう。

本来、永久歯として生えてこなければならなかった左側の犬歯が長い間、歯茎の中にとどまっていたのですが、ある時加齢とともに歯茎を破って少しだけ出て来た。
徐々に大きく歯として役に立つようになるものだと思っていましたら、一向に大きくならず、ちょこんと頭を出す形でとどまっていました。
歯茎に接している歯の裏側はブラシが届かず磨くすべがなくおりましたら、案の定、表はきれいなのですが、裏側が虫歯になってしまったのです。
すると先生は、こう言ったのです。「○○さん、僕じゃ手がほどこせないよ~」と・・・。僕には難しいなぁって。
えっ~。ビックリです。こんなベテランの先生がこんなこと言うなんて。

僕は毎週○○曜日に、大学病院へ行っていて、紹介状書くからそっちに来なさい。偉い先生に診てもらいましょうと、後日、大学病院へ行き、偉い先生に診ていただいた。そしてすぐ抜歯の手配がされ、診察台に座り、麻酔を打つと、ほんの数分で完了。?????
「えっ!難しい治療なんじゃないの?」と思ったのは私だけ。
先生が言った「僕には難しい」は、設備的なものだったもようです。
ややこしい虫歯が抜けてスッキリ。

虫歯だらけの子供だった私ですが、妊娠を機にきれいに治し、その後は歯磨きが丁寧にできていて、歯石もほとんどないと先生に褒められるほどになりました。
今は定期的に検診していただき、虫歯はありません。

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