2016年03月 一覧

ときめかないけどね。

「トキメキ」をキーワードで整理整頓を推進するコンマリさんの著書は、アメリカでも大ブームだと新聞で読みました。
しかも「世界に影響を与える100人」にも選ばれたんだとか。
素晴らしい!

でも、我が家では、特に私的には悩ましくもある整理方法なのです。
例えば、私の部屋着について。
冬の間は、必ず青のモワモワのフリースを着ています。
これがとっても温かいし、洗濯も楽ちん。
しかもすぐに乾くので冬の間には本当に重宝します。
しかしながら、洗い過ぎなのか毛玉がすご過ぎる状態が去年から続いています。
正直、トキメキを感じるどころか、着ている姿はご近所さんにも見られたくありません。
でも温かいし、捨てるには決心がつきません。
そういった類の靴下もあります。
腹巻もあります。

あれもこれもと数えると、引出しがひとつ余裕でいっぱいになるくらいの「トキメかないアイテム」を愛用しています。
この辺が、世界的に注目される女性と普通の主婦の分かれ目なんでしょうか。
いや~、でも捨てられないなあ。
かといって、既にリサイクルショップへ持ち込める状態ではありません。
以前に男性のタレントさんが、「妻がトキメかない洋服は捨ててっていうから仕分けしたら、Tシャツが3枚だけになっちゃって。」と言ってました。
私もまったく同じことをしました!

トキメキを感じないけど、生かされている物たち。
我が家にとっては必要だわ~。
ちなみに旦那様は、着古したシャツじゃないと肌触りが悪いと言い張ります。
寝ている姿は100年の恋も瞬殺。
さすがに会社に行くには気を使っていますが。
似たもの夫婦ですね。


祖父に買ってもらった赤いランドセル

今、娘は中学一年生になりましたが、小学生のころに使っていたランドセルは、遠方に住んでいる祖父が買ってくれたものでした。
夏休みや年末年始など会う機会は少なかったものの、祖父は、かなりの孫思いで、会った時にはいつも孫目線で一緒に遊んでくれました。娘の好きなキャラクターのテレビを一緒に見たり、追いかけっこをしたりなどです。そんな祖父にとってランドセルを買ってあげることは、娘の小さいころから当然に思っていたことのようです。

そして、小学校入学を翌年に控えた夏休み買ってもらうことになりました。実家近くのショッピングモールにはランドセルコーナーが設けられていました。私たちと同じように、夏に帰省した際に祖父や祖母に買ってもらう人も多いみたいです。ランドセルの色やデザインが昔と比べて、多彩になったことに驚きました。また、ランドセルをしめる金具の部分が自動ロックされるようになっていたところにも時代の進化を感じました。娘が気に入ったランドセルは、赤色でサイド部分にリボンとハートの刺繍が入ったものです。また外側の鋲のデザインもハート型になっていました。価格が4万5千円くらいでしたが、祖父はランドセルを買うために残業して働いてくれていたみたいです。ほんとに孫思いだと思いました。無事にお気に入りのランドセルが買えてみんな大喜びでした。

小学校5年生が終わるころ、マイホームを買いました。今まで住んでいた市から離れ、隣の市に引っ越すことになりました。娘の転校はどうするか悩みましたが、最後の1年も今までの学校に行きたいという娘の希望で越境通学をすることになりました。バスで駅まで行き、電車で3駅、さらに徒歩で学校まで行くのに約40分くらいかかります。夏の暑い日や冬の雪の舞う中も頑張って通いました。そんな娘といつも一緒だったのが祖父が買ってくれた赤いランドセルです。なんだかいつも祖父が見守ってくれているようでした。おかげで娘は無事に小学校を卒業することができました。
6年間使ったランドセルですが、傷一つなくとてもきれいです。いい製品だったんだなと祖父に大変感謝しています。ランドセルは娘の部屋にそのまま置いてあります。中には小学校時代の思い出のものが入っているようです。ランドセルを眺めるたびに小学校時代の娘を思い出してほっこりした気分になります。