2016年02月 一覧

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ボードゲーム上で侘び、寂びを想う

京都にある龍安寺というお寺に観光などで行かれた事はありますか?
私は残念ながらないのですが、ここの庭園は波模様が描かれた真っ白な砂に、石がポンポンと置いてある風景が有名ですよね。
この砂が敷き詰められた様式の庭を「枯山水」と言って、上の龍安寺がその代表的な観光スポットになります。
枯山水とは水を一切使わず、砂や小石で波紋を描き、それを波や水面として表現する手法で、室町時代に禅宗が栄えた際に寺院で多く用いられ、発達したとされています。
静寂すら感じる美しい庭である印象を持つ方が多いと思います。

一回行ってみたいなぁ…
ところで、少し前にネットで話題になったボードゲームで、同名の「枯山水」という一風変わったゲームがあります。
あまりの売れ行きに生産が追いつかなくなり、しばらく出荷停止となっていたのですが、ついに再販が始まり、先日我が家にも届きました。
ゲーム内容は、自分が禅僧になって枯山水を誰よりも美しく作るというもの。
自分のボード上に15枚の砂紋札と石を配置し、得点を競うのですが、これが結構奥が深い。
砂紋札にも色々あり、渦の模様が描かれた物、苔のある物などを上手く配置して連続した模様にし、高得点を目指します。
プレイヤーは禅僧なので、自ターンで「徳」と呼ばれるポイントを貯めることが出来るのもユニークな点のひとつ。
この徳を使って、枯山水庭園に欠かせない石を配置したり、相手が山札から引いた砂紋札を強奪したり、あるいは札を廃棄したりします。
他に、千利休をはじめとする作庭師カードという支援カードでゲームを有利に進行させたり、指定された寺院の庭になるように石を配置すると高得点が貰えるサブミッションがあったりと幅広くゲームが展開されていきます。

プレイした所感ですが、自分のボード上で段々出来上がっていく庭が、ゲーム終了後には愛おしくなるまさに箱庭ゲーでした。
なので得点での勝ち負けはあるものの、たとえ負けても全然悔しくないんですね。相手への妨害行為も少ないゲームだからかもしれません。
自分と向き合いながら限られた札と石で「日本の美」を追求する…これこそ「侘び、寂び」ではないでしょうか。
「枯山水」、パッケージからも渋さがにじみ出ています。外国の方にも喜ばれるゲームだと思いますよ。
皆さんにも是非、機会があればプレイして欲しいボードゲームです!
game_cards


都会にいて生き物が身近に感じられる、素晴らしい空間 NIFREL

開園前にテレビで取り上げられ、しばらくは混雑が予想されていて、正直最初は訪れる事をためらっていました。しかしエキスポシティそのものが、他にも楽しめる施設がたくさん入っておりテーマパークのようになっているので、家族で行ってみることにしました。天候に左右されずに楽しめる事も良いと思います。
訪れてみて駐車場も広く完備されており、高速道路からも近いので迷う事もなく便利に感じました。
エキスポシティのNIFREL(ニフレル)に入るまでは入場料が高く感じましたが、入ってみてその価値があると実感しました。
もともと水族館や動物園が大好きで、色々な施設に訪れた経験がありますが、NIFRELの水槽展示は斬新でした。
個々の水槽の展示にこだわり過ぎず、空間を一個の美術品のように水槽を贅沢に配置し、そうすることで他では見られないような視点から魚たちを眺める事が出来ます。

私の子供は5歳で身長が108cmほどですが、魚たちが展示されている水槽は子供たちに見やすい高さに合わせて置かれていると感じました。横から眺めるには丁度良い高さに配置されており、喜んで水槽に張り付いて眺めていました。天板がない水槽もあり、大人が抱っこしてあげると上からも見る事が出来、水族館のように一方向だけでなく360度、さらに上からも見る事が出来てとてもうまく作られています。
以前に、ある映画監督が、日常の生活では物事を一方向からしか見ずに事足りてしまうが、機会があれば何事においても多方向から眺めると新たな発見が生まれると話していた事を思い出しました。

デートで訪れた恋人同士には美しい雰囲気を、また小さな子供達には現実とは少し違う海外の絵本のような不思議な空間を感じると思います。魅せ方が本当に美しく、今まで見たことのある魚でも違う生き物の様に感じました。
実際に触ることのできる水槽もあり、係員さんが親切に声を掛けて下さいます。遠慮がちな子や、前に出られない子にも気遣って声を掛けておられました。映像を使った表現や大きな魚も展示されていて、テレビでは動物の空間のみを繰り返し流していた為、そこまでに水槽展示だけでも十分な魅力を感じる事が出来ました。

私が訪れたときは大きなバルーンで遊べる場所や、ミラーボールを使った映像が床に流れ続ける空間がありました。後者は床の映像を囲むようにいくつか丸い椅子が置かれており、そこに大人たちは腰を下ろして床の映像に夢中になりそれぞれにはしゃぐ子供たちを見守っていました。子供たちは名前も何も知らない相手でもすぐに仲良くなり、言葉はなくても一緒に跳んだり走ったり楽しんでいました。

そして動物の空間に入ると男子の憧れのワニとホワイトタイガーに見とれていました。ホワイトタイガーは頭上の折の中でお昼寝中の様子でしたが、つうっとヨダレを垂らしていて、それが今にも降ってきそうで他のお客さんも皆ドキドキしつつも、笑みがこぼれていました。

ワニは水中と陸上を再現された中で、瞳を水面に出し周囲を見ている姿が近くで見られ、一切動かなかったのですが迫力に圧倒されました。ミニカバやカピバラも大変可愛らしく、他にもいろいろな種類の動物たちが非常に近くでご覧になれます。その中で動物たちのストレスが少なく済むよう係員の方がしっかりと監視している事と、一部はロープで人間の立ち入りを禁止しているところに動物たちに対する思いやりを感じました。また、その事でお客さんが不快にならない様にあくまでも自然に配慮されており、窮屈には感じませんでした。

魚や動物たちが実際にすぐ近くで見られる事だけでなく映像や音楽や配置、心遣いや展示の工夫など細部にまで気を配ることで、自分たちの生活と生き物たちの結びつきを身近に感じる事の出来る素晴らしい施設だと思います。
隣に併設されているグッズ売り場には、他では購入できないような子供の喜ぶものが多く揃っており、どれもこれも買いたくなって困りました。
グッズ売り場には、NIFRELに入場しなくても入れるので是非お立ち寄りをお勧めします。

実際私も、夫と息子でNIFRELに入るよう勧めていましたが、先にそちらに寄り色々な商品を眺めるうちに入場したくなり、結局家族全員で入りました。大満足でしたので、また訪れたいと思っています。


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